ついつい。

つい思ってしまう、つい考えてしまう。共感してもらえたら嬉しいけれど、押しつけがましくしたくもない。そんなことを書きます。

『ミニ財布 VS 長財布』論争、私なりの決着。

今年の1月11日は、一粒万倍日と天赦日が重なる最強の吉日だったそうですね。この日に新しいお財布を使い始めると良いとも言われるそうで、お財布について考えてみました。

数年前から、キャッシュレス化や小型バッグの流行などもあって、コンパクトなミニ財布が定番となっていますね。二つ折り、三つ折り、フラグメントケースなど、財布は小型化、薄型化の変移を続けています。

そんな中、定期的に巻き起こるのが『ミニ財布 VS 長財布』論争。

 

長年、長財布を愛用していた私も例に漏れず、数年前にミニ財布へと変えてみたわけです。

結論から言えば、私はミニ財布から長財布へと戻りました。

今回はその、『長財布→ミニ財布→長財布』への経緯を書きたいと思います。

 

まず私がミニ財布へと変えようと思った理由は、前述の通り荷物のコンパクト化と、何よりオシャレなミニ財布が増えてきたから。キャッシュレス化に関してはそれなりに現金は持っていた方が便利でしたから、理由のひとつにはなりませんでした。

ミニ財布の中で私が購入したのは、二つ折りタイプでした。

三つ折りもコンパクトで可愛らしいのですがどうしても厚みが出てしまうため、薄型の二つ折りを選びました。

私の場合、財布の中身はもともと必要最低限のカード類と現金しか入れていませんでしたから、ポイントカードのアプリ移行の加速も相まって、ミニ財布への移行に際して財布の中身を工夫する必要はありませんでした。長財布を愛用していた方はこの段階で苦労する方もいらっしゃるようです。

そう、ミニ財布は、入る現金やカードの量が限られます。ここはまず最初に考慮する必要がある点です。

 

持ち運びしやすく、上着でもパンツでもポケットにすっと収まり、軽い買い物であれば身軽に行ける嬉しさ。そんなミニ財布を手に入れた私が心躍らせて持ち歩き、使っていくうちに感じたのは、使い勝手の問題でした。

まず、小銭入れ部分の見づらさ。ガバっと開くまでとはいかずとも長財布であればすべての小銭を把握できる間口の広さがありますが、二つ折りではそうはいきませんでした。小銭は最低限にしたいのに、把握できないため細かく出し切れない。そんなフラストレーションが少しずつ溜まっていくのを感じました。

さらには、お札が必ず曲がってしまうこと。三つ折りは確実にそうなるだろうと予想していたので避けましたが、二つ折りでも案外気になってしまいました。

お札を出し、小銭を探す、というなるべくスムーズに済ませたい一連の動作。それがまず札入れを開き、曲がったお札を取り出し皿に乗せ、札入れを閉じて財布を持ち替えて小銭入れを開き、見づらい小銭を探して皿に置こうとするとお札が倒れていて……と、レジ前でモタモタすることに嫌気が差してしまったのです。

普段から二つ折り財布に慣れている方には何を言ってるんだと思われるのでしょうが、私には想像以上の苦行でした。店員さんを待たせたくない一心で余計に焦ってしまうのですから。

 

長財布とミニ財布、両方使えばいいじゃないか。そう思いますよね。私もそう思いました(笑)

私だって旅行の時にはなるべくコンパクトな財布に入れ替えて持って行きます。荷物は最小限、これが旅行の鉄則ですから。しかし、普段からその日のファッションに合わせて財布の中身をわざわざ入れ替えるのは、面倒くさがりな性格の私にとっては向いていませんでした。

このフラストレーションの蓄積が限界を迎え、ミニ財布を使い始めてからそう時間を空けずに長財布を探すことになりました。使ってみなければわからなかったことですから致し方ありません。

 

長財布を探すにあたっての条件は、まず薄さ。全体的なサイズも、余分な部分はなるべくない方がいいと考えました。

カードスリットは6枚分もあればよし。

小銭入れに仕切りは不要。

札入れの仕切りはあると便利だなと思いました。お札の他にレシートやクーポンなどを別に入れておくためです。

長財布には、ファスナータイプ(U字型、L字型)、フラップタイプとありますが、U字ファスナーを採用しているものは大容量のものが多いため必然的に除外。L字ファスナーには薄型のものも多くありますが、動作で懲りていた私はファスナーを開けるというひとつの動作すらなくしたいと思っていたことと、フラップタイプってなんだか大人のイメージでかっこいいなという今考えるとよくわからない理由で、フラップタイプに絞って探すことにしました。

財布難民から脱却したい。次に買うものは長く使いたい。納得のいくものであれば価格は二の次。完全に懲りていたのですね(笑)

 

さて、ここからが長かったです。

まず、レディースの長財布に薄型フラップのものはほとんどありませんでした。大容量を謳うものが多くを占め、薄型といえばL字ファスナーばかり。荷物を減らしたいのならコンパクト=小型化、つまりミニ財布、といった流れになってしまうのです。

また、凝ったデザインのものも多く、カラーや模様、何やらブランドロゴがドーン、金具のようなものが表面に付いていたりと……。何も付いていないシンプルなものはないものかと頭を抱えました。

そこで、なにもレディースにこだわる必要などないとメンズも探し始めました。もともとユニセックスなデザインの方が好きなので。

メンズは薄型フラップが豊富で、デザインもシンプル。これは見つかるかも!と思いました。

ですが、メンズのフラップタイプは小銭入れがないものが多かったのです。これは盲点でした。皆さん、スーツの胸ポケットなどにしまって、小銭入れは別で持つのでしょうか。さすがにスマートすぎて私には向きません。

そして、少し長さが足りないように感じるものもありました。あちらの国の紙幣サイズに沿って作られているからでしょうか。スムーズな動作を追い求めている今、このわずかなサイズ感は大事です。

もう一つ気になったのは、フラップの開閉の向き。カードスリットまたはファスナーの開閉方向に対して、左右どちらに開くのか。ブランドによってさまざまでした。利き手や使い方によると思いますが、これは重要なポイントだと思います。

それらに加えて、革の質感、耐久性、ファスナーの開閉しやすさ等、最低限の注意点も忘れずに考慮。

すべてを考え抜いて探し続けた結果、私の理想に近いものを見つけることが出来ました。それがこちら。

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サンローラン <タイニーモノグラム>コンチネンタルウォレットです。

なんということでしょう。あれだけないと言っていたレディースにありました(笑)

条件については以下の通り。

 

*シンプルさ → ロゴが小さくあしらわれていてシンプルで良し〇

*薄さ・サイズ感 → 19×9×1.5CM:お札の出し入れもスムーズで、最低限の大きさで良し〇

*革の質感 → カーフスキンレザー/グレインレザー:硬めでしっかりとしていて良し〇

*フラップの方向 → カードスリットが横向きに配置され、開閉方向も〇

*お札入れ3つ → 小銭入れの隣に2つ、フラップ側に1つ。最低限で良し〇

*ジップ付きコインポケット1つ → かっこいい言い方だけど小銭入れ1つ!〇(笑)

*ファスナー → 動き問題なし〇 つまみ部分も小さくて良し〇

*カードスロット10個 → 小銭入れ側に6枚、フラップ側に4枚。最低限で良し〇

 

明るい色が良いと思い、カラーはBLANC VINTAGEを選びました。ほぼ白といったお色です。

使い始めて一年半ほど経ちますが、傷や汚れが付きにくい素材のようで、フラップが曲がる部分のヘタレなども見受けられずしっかりとした革で大満足です。

 

以上の私の紆余曲折のどこか一部でも、どなたかのお財布選びの参考になればいいのですが。

これだけ「財布」という字を書き連ねた結果、ゲシュタルト崩壊が起きています(笑)