ついつい。

つい思ってしまう、つい考えてしまう。共感してもらえたら嬉しいけれど、押しつけがましくしたくもない。そんなことを書きます。

わたしにとっての「推し」とは

お題の期限は過ぎてしまいましたが、このお題について考えていたら疑問が湧いてきたので、書いてみようと思います。

 

特別お題「わたしの推し

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「推し」とは、自分にとってどんな存在なのか。

自分の中でどの程度の熱量で「推し」と言えるのか。言っていいものなのか。

 

そもそも「推し」とは、という話になると、それこそ人それぞれだと思います。

生き甲斐のように感じていたり、何ひとつ見逃したくないと奮闘したり、眺めていられればそれで十分だったり。

ライブやYouTube、テレビ番組などの特定のコンテンツに限る、という方もいるでしょう。

 

私には長らく「推し」という存在がいなかったという話を前回させていただきました。

でもいろいろと考えているうちに、もしかしたら他の方の基準とは異なるが故にそう思っていただけなのでは、と思えてきたのです。

 

そんな私に最近、気になる存在が現れました。

それは、「SixTONES」です。

ジャニーズと聞いて、アイドルという存在だけで、嫌煙する方もいるでしょう。

少なからず私もそういう気持ちも持ち合わせています。

多くの方が意識せず目にするのは、おおかたテレビ番組やエンタメニュース、雑誌の表紙などで目にする、キラキラとした彼らだと思います。それがアイドルという存在でしょうから。そのキラキラとした存在に対して、斜めに見てしまう方も少なくないと思っています。私もなかなか素直に直視出来ない部類なので……。

 

そんな私が彼らにハマった最初のきっかけは、ラジオでした。

趣味のひとつとして、radikoのタイムフリーでオールナイトニッポン(以下ANN)を聴くことがあるのですが、基本的にはANN0を一通りとオードリーのANNを聴いており、SixTONESのANNサタデースペシャルはスルーしていました。それはなぜか。

「ジャニーズのラジオだから」……そう、今思えば偏見以外の何物でもありません。

ファンの方が聴く分には面白いだろうけど、彼らのことをほとんど知らない私が聴いたところで彼らの面白さは分からないだろう。そう思っていたのです。

しかし、オードリーのANNに時折彼らの名前が上がること、当時好きな番組を聴き尽くしてしまったことで、少し聴いてみようかなという気持ちになったわけです。

そこから彼らにハマるまでに、そう時間はかかりませんでした。

彼らのことをほとんど知らない私がまず認識したことは、ラジオでは2人喋りで、メインパーソナリティーを務めているのは田中樹。もう一人は残りのメンバー5人が毎週代わる代わるの登場だということ。彼らのラジオのリスナーのことを、オードリーの「リトルトゥース」に倣って「リトルストーン」と呼んでいること。そして彼らもまた、深夜ラジオ特有の世界観をしっかりと踏襲していたこと。

とてもジャニーズとは思えない喋りの面白さと振る舞いに驚きを隠せませんでした。

それから間もなく、YouTubeでの活躍を知ることとなります。そこで私はYouTubeの恐ろしさを実感することになるのです。そう、関連動画の沼です。のちに分かったことですが、彼らの魅力を前面に押し出していた最初のコンテンツはYouTubeだったようです。そこからラジオパーソナリティーのオファーに派生したとのこと。彼らのYouTubeを観れば一目瞭然。納得です。

 

長らく「推し」という存在を作ってこなかった私にとってアイドルという存在は、熱狂的なファンが熱烈に応援するものであり、簡単に入り込める世界ではないと思っていました。

そんな私がSixTONESの興味を抱いた理由。

第一に、6人の仲の良さ。一見怖そうに見える彼らですが、そんなことは感じさせないおふざけの天才です。のちに京本大我松村北斗は不仲だということを知るわけですが、それを踏まえた上でわちゃわちゃとはしゃぐ彼らに微笑ましさを感じます。

第二に、実力。これは今年最初に話題になったジャニーズ初のTHE FIRST TAKEでも分かるように、歌唱力、表現力のレベルの高さを侮ってはいけません。朝ドラ出演も話題となったように芝居、舞台、さらにはバラエティーでの活躍も目覚ましく、その幅を拡げ続けています。

第三に、スタッフの寛容さ。自由奔放に楽しむ彼らを受け止めプロデュースするスタッフのおおらかさがあってこそ、彼らの魅力が引き出されているのだと思います。

最後に、すべてをひっくるめて、ジャニーズという枠にハマりきらないということ。彼らはまったく異なる個性を持ち合わせ、さらにそれをお互いに掛け合わせて面白くする術をも持っています。何よりそれを彼ら自身が楽しんでいることが伝わってくるのです。

 

SixTONESには、男性ファンや「箱推し」の方が多いようです。前述のように多方面からの魅力に惹き込まれるファンが多いことも一因なのではないでしょうか。まだまだ私が知らない魅力もたくさんあるのでしょう。

 

ここまで熱弁しておいてなお、『私にとってSixTONESは「推し」なのか』、はっきりとした答えは出せていません。

時間とお金と熱量をたっぷりと注いで応援するファンの方々と、一緒くたに「推し」ですと言っていいものなのかと。その観点から言えば、私など足元にも及ばないわけです。

ただ、彼らの存在が今の私にとって「癒し」であることは間違いありません。

YouTubeを何度も観返し、土曜のラジオを心待ちにして、SNSが更新されれば眺め、大いに笑わせてもらって癒されているのですから。

 

アイドルを「推し」とするハードルは、私にとってはまだまだ高いようです。